水の種類について|水道水と市販の飲料水の違いは?

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水の種類について|水道水と市販の飲料水の違いは?

「水の種類ってどのくらいあるの?」

「水道水とお店に売っている水の違いは?」

こんな疑問を解決します。

一言に「水」といっても色々な種類のお水があります。

私は赤ちゃんのミルク作りを機に「水」についてかなり調べました。

この記事では、水の種類についてわかりやすく説明しています。

赤ちゃんのミルク作りに大切な水の知識が分かります。

これから赤ちゃんを迎える方の参考になりますように。

目次

そもそも水はどこから出てくる?

普段当たり前のように飲んでいる水ですが、もともとは「雨水」です。

雨水が山を通って採水地などにたまります。

そして水道水や飲料水に加工され飲めるように。

こうした「水」の種類について解説していきます。

【分類】水の種類について

  • 硬度による違い
  • pHによる違い

1つずつ説明していきます。

【硬度による違い】軟水?硬水?

水は「硬度」による分類として「軟水」と「硬水」に分かれます。

硬度とは?

硬度とは「水1Lあたりに含まれているカルシウムやマグネシウムなどの数値」です。

軟水:硬度の低い水

硬水:硬度の高い水

WHO(世界保健機構)の飲料水水質ガイドラインによると以下のように分類されます。

硬度
軟水60㎎/ℓ未満
中硬水60~120㎎/ℓ
硬水120~180㎎/ℓ
水の硬度

また日本では明確な出典はないものの、社会通念として以下のように認識されています。

硬度
軟水100㎎/ℓ以下
硬水100㎎/ℓ以上
日本の硬度の基準

この根拠として、環境省 水質基準項目と基準値(51項目)の水質管理目標で

  • カルシウムなどの硬度が10~100㎎/ℓにされていることで
  • おいしいお水の基準となっている

ことがあげられます。

飲みやすいのは?味は?

日本人にとって飲みやすいのは「軟水」です。

味があっさりしており飲みやすく、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が日本食にあいます。

赤ちゃんのミルクに使う水も「軟水」です。

赤ちゃんの臓器はまだ未熟でミネラルが多いと負担がかかるからです。

市販の軟水には「volvic」や「いろはす」があります。

一方、硬水はほのかに苦みを感じる方も。

市販の硬水には「evian」などがあります。

硬水のおすすめの使い方としては、

  • 煮込み料理
  • 運動をしたとき

などがおすすめです。

軟水はどこで取れるの?

日本では軟水がよく取れます。

日本は

  • 花崗岩が多く
  • 山から海までの傾斜がきつく起伏が激しい作り

のため、雨水のミネラルがしっかり吸収されるからです。

一方ヨーロッパでは、雨水がミネラル豊富な石灰岩を通るため硬水が出来上がります。

日本は地形的に「軟水」ができやすい!

【pHによる違い】酸性・アルカリ性とは?

pHは「ピーエイチ」と読みますが、水分中の水素イオンの濃度指数を表すものです。

  • pH1:強い酸性
  • pH7:中性
  • pH14:強いアルカリ性

水素イオンとは、酸が水に溶けてできるイオン。水素原子が1個の電子(-)を失って正(+)の電気を帯びたもの。

人間の体液は弱アルカリ性

人間の体液はpH7.4と弱アルカリ性なのでアルカリ性の水の方が、吸収率が高いです。

赤ちゃんのミルク作りにおすすめな水もアルカリ性のお水です。

日本では、ほとんどの市販のお水がアルカリ性です。

逆に酸性の水で日常生活に使われているものは、洗顔や化粧水です。

酸性は顔パックなどで使われているものも!

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水道水と飲料水の違い

  • 水道水は「環境省の水道法
  • 市販の飲料水は「厚生労働省の食品衛生法

の基準に基づいて加工・調整されています。

水道水

水道法の検査項目には

  • 水質基準項目と基準値(51項目)
  • 水質管理目標設定項目と目標値(27項目)
  • 要検討項目と目標値(46項目)

の3つがあります。

必ず守るべき「水質基準(51項目)」には、

  • 人間の体に害を与える細菌などが基準値以下であること
  • 味やにおいなどに異常がないこと

などが細かく決められています。

この日本の水質基準は厳しく、世界的に見ても安全なお水と言えます。

自分の飲んでいる水道水のデータが公表されているところも

水道水の水質検査は各自治体の水道局などが行っています。

自治体によっては水質検査結果を公表しているところも

例えば、大阪市はデータを公表しており誰でも見ることが可能です。

データを見ると環境省の水質基準をきちんとクリアしていることが分かります。

市販の飲料水(ミネラルウォーター類)

市販の飲料水は、厚生労働省・食品衛生法の「清涼飲料水」の基準をもとに作られる水です。

また「水のみを原料水とする清涼飲料水(市販の飲料水)」はミネラルウォーター類と食品衛生法で定義されています。

ミネラルウォーター類の種類によって基準が少しずつ異なります。

なお、日本の水は除菌殺菌ありの基準で作られます。

除菌殺菌なしの基準はヨーロッパ諸国の水に適用されることが多いです。

理由としては、ヨーロッパでは環境保全などにより、原水の時点で厳しい基準をクリアしているためです。

水道水の基準とは項目・数値など異なるところがありますが、

基本的には人間の体に害がないように基準が定められています。

原水や処理方法による分類

日本のミネラルウォーター類は、原水や処理方法で以下のように分類されます。

スクロールできます
原水処理方法具体例
ナチュラル
ウォーター
特定の水源から
採水された地下水
沈殿・ろ過
・加熱殺菌のみ
ナチュラル
ミネラル
ウォーター
特定の水源から
採水された地下水
(鉱泉水、鉱水など)
ミネラル成分が
溶け込んでいる
アサヒ
(おいしい水)
日本コカ・コーラ
(いろはす天然水)
ミネラル
ウォーター
何種類かのナチュラルミネラルウォーター
混合したもの
ナチュラルミネラル
ウォーターのミネラル分を人工的に調整したもの
沈殿・ろ過・加熱殺菌以外に複数の原水のブランド、ミネラル成分の調整・オゾン殺菌
・紫外線殺菌・ばっ気
(水に酸素などを入れること)など
伊藤園
(磨かれて、澄みきった日本の水)
ボトルド
ウォーター
飲料可能なもの処理法の規定なしRO水
容器に詰められた水道水
ミネラルウォーター類の分類

原水の種類

ミネラルウォーター類には、ラベルに原水の記載があります。

  • 浅井戸水
  • 深井戸水
  • 湧水
  • 鉱泉水
  • 温泉水
  • 鉱水
  • 伏流水

の7種類があります。

このうち伏流水以外は地下水になります。

水道水とミネラルウォーター類の基準の違うところ

いくつかの項目は水道水ではチェックされますが、ミネラルウォーター類ではチェックされていないものがあります。

例えば、「ナトリウム及びその化合物」という項目は、水道水には入っていますがミネラルウォーター類には入っていません。

こうした差により、より安全と言えるのは水道水かもしれません。

ミネラルウォーター類は安全ではない?

かといって、ミネラルウォーター類のすべてが安全ではないというわけではありません。

ミネラルウォーター類は、食品衛生法の基準を守ったうえで各メーカーで独自の検査をしているところも多いです。

例えばウォーターサーバーのプレミアムウォーターでは、定期的な水質検査として

  • 有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)
  • 放射線物質検査

が行われています。

ま日本コカ・コーラのいろはすでは、

  • 環境省のおいしいお水の基準の満たし
  • 1時間に1回サンプリングをして異常がないかのチェック

がされています。

水道水はまずい?

水道水の安全性は高いですが、その分塩素でしっかり消毒しているので味やにおいが苦手と感じる人もいます。

また、配水管の劣化具合などでも変わってきます。

安全ではあるが、自分の口に合うかどうかが大切です。

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赤ちゃんのミルク作りにおすすめのお水は?

以上の基礎知識を踏まえて、赤ちゃんのミルク作りにおすすめのお水は

  • 軟水
  • アルカリ性のお水
  • ナチュラルミネラルウォーター

です。

赤ちゃんの臓器は未熟なのでミネラルの少ない軟水で、吸収率の良いアルカリ性のお水を使います。

また日本の水道水も安全なのですが、安全でよりおいしいと感じるお水は市販飲料水の中のナチュラルミネラルウォーターです。

赤ちゃんには安全でおいしいお水を使いたい

定期的に水質検査をしている安全なナチュラルミネラルウォーターであれば、

食品衛生法の基準で問題ありません。

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水の種類のまとめ

水の成分による違い
  • 軟水or硬水
  • 酸性の水orアルカリ性の水
水道水と飲料水の違い
  • 水道水は「水道法」の基準で作られる水
  • 市販の飲料水は「食品衛生法」の基準で作られる水
  • 安全性は水道水の方が高いかも
  • 各メーカーで独自の検査を実施している飲料水もある

一言に「水」といっても、中身はいろいろと種類があります。

安全でおいしいお水を赤ちゃんのミルク作りには使いたいですね!

参考リンク

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